本日
天気はいいけど風が冷たい
我が家の玄関先に有る金木犀の花が散って
辺り一面、オレンジ色の絨毯を敷きつめたように
なっている(ご近所の皆さんごめんなさい)
昨日は、婆さま90歳の誕生日
目出度く『卆寿』を迎えることが出来た。
外でお祝いをしてあげたいのだが、それは到底無理な話なので
施設のお部屋でお祝いをすることにした。
爺さま、娘夫婦、骨折した娘、そして私達夫婦揃って
婆さまの元へ行く。
全:「おばあちゃん、お誕生日おめでとう」
婆:「誰が?」
娘「おばあちゃんだよ」
婆:「あら、おばあちゃん自分の誕生日忘れちゃった」
娘:「おばあちゃん、90になったんだよ」
婆:「90・・・あらまっ90 おばあちゃんそんなに年取ったの?」
娘:「そうだよ、卆寿だよ。おめでたいんだよ」
婆:「・・・・・」
婆さまは、歯が無いのと飲み込みが悪くなっているので
固いものは食べられないが形だけでもと思い
栗おこわ(長女と婆さまの誕生日は栗おこわなのだ)を
作って持っていった。
喉に詰まらせるといけないので、一粒、二粒口に入れる。
赤ちゃんのお食い初めみたいだった
ケーキは、チョコレートが好きなので
チョコケーキを娘たちが用意してくれた。
婆さま、満足気に完食
私たちもご相伴にあずかりワイワイガヤガヤ
婆さま、些か疲れたのかいつもの帰れコールが出る。
「遅くなるから帰った方がいいよ」←これは帰れということなのだ
最後に娘がもう一度、年を聞いた。
娘:「おばあちゃん、幾つになったんだっけ?」
婆:「おばあちゃんは60歳だよ」
娘:「えーおばあちゃん60なの?90でしょ」
婆:「そんな年じゃないよ。60歳だよ」
全:「




」
母は、60歳に戻っている。
長女を見ると「○○ちゃんじゃない。顔が違う」と
必ず言う。母の中の長女は真っ黒に日焼けして
遊んでいた頃の幼い子供のままなのだ。
ボケは、神様が人間に与えたプレゼントだという。
母にとって一番楽しい時代が60歳ごろだったに違いない。
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